別居婚のメリットとデメリット

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入籍しても一緒に暮らすわけではない別居婚を選ぶ夫婦が若いカップルを中心に増えているようです。結婚したからといって同居して生活を束縛したり干渉しあうのではなく、互いに自由を確保して暮らしていくための工夫です。

別居婚と言っても、完全に住まいを切り離しているケースばかりではなく、週末は相手の部屋に行って一緒に暮らし、平日だけは別の家で生活する方式を採用している夫婦もいます。後者はかつての単身赴任に近いでしょう。

日本でも離婚する夫婦が増え、かつての形式での結婚生活が必ずしも幸せでないのは明白になっており、別居婚のメリットを評価して、入籍する前から話し合っているカップルもいます。ただし、子供がいない場合にはよくても、妻が妊娠して出産すると不都合が生じるため、途中で方向転換を余儀なくされる例もあるので、一生続けられるとは限りません。

別居婚のメリットとしては、何と言っても自分の生活環境を維持できることでしょう。かつての結婚生活というと、お互いの習慣をすり合わせていったり、亭主関白の家庭なら妻が夫に合わせたりしていたものの、そのような考え方はすたれつつあります。また、晩婚化が進んだことで、一人暮らしの期間が長くなり、自分なりのスタイルを確立してしまうと、どうしても他者との共存が難しくなる一面もあるでしょう。

その反面、デメリットとして子育てを行いづらかったり、相手が浮気をしていても気付くのが難しい、実質的に助け合うのが難しい、2箇所に別れて暮らすために生活費が余分にかかるといった要素が挙げられます。

本来、入籍した後の理想の生活の形は夫婦の数だけ、もっと言えば人の数だけ存在するはずです。別居婚を選択するのも一つの方法ではないでしょうか。時代の変遷と共に、新しい形が求められるのも無理はないことなので、双方の同意があればよいのかもしれません。

生涯に渡って別居婚をするのではなく、しばらく試してみてから話し合いを持つ約束をしておいてもよいでしょう。ライフステージに合わせて生き方を変化させてもかまわないのだから、無理に一つのスタイルにこだわる必要はありません。

妊娠・出産と別居婚

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妻が妊娠すると家事も厳しい時期があるほか、いざという時のこともあるため、やはり別居婚を維持するのは難しくなるでしょう。シングルマザーもいるため、不可能ではないにしても、夫としても妻としても不安を感じる方が多いのではないでしょうか。

妊娠から出産に至る過程においては、女性の体調が不安定なので危険な時期であるうえ、初めての子供であれば精神的にも不安でしょう。そうした場面においては、やはり夫婦の協力があったほうが望ましいと思います。

無事に出産して子供を育てるとなれば、やはり別居婚を終えて同居する夫婦が多いようです。子供への影響を考えると、やはり出産の後は一緒に暮らすケースが多くなるでしょう。

別居婚と離婚

お互いに望んで同居していないわけではなく、不満が募った結果として別々に暮らしているような消極的な理由の場合には、離婚の前兆とも言えるでしょうが、あらかじめ入籍の前から自分達の望む道として別居婚を選んだ場合には、必ずしも離婚のリスクが高まるわけではないと思います。

そもそも、現在の日本の離婚率を考えると、従来の結婚観を忠実に守ったところで、安泰とは到底言えません。そう考えると、一緒に暮らしていないことを理由に離婚の危機に瀕しているとは言えないでしょう。



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